祇園祭の宵山、山鉾巡行の熱気あふれる7月16、17日は、市内37.7℃と、お日様の照っている間は、出歩くのも憚られるような猛烈な暑さとなりましたが、梅干しにとっては、最高の日和となりました。
今年の土用の入りは、7月20日ということですが、この時期は、梅干しの土用干しといわれるように、数日間、好天が続くので、梅干しには最適の時期ということになります。
私の母親は、もう、うん十年にわたり、梅干しを作ってくれていますが、今年も南高梅の大型サイズを20kg、できるだけ、塩分を抑えながら、かびをはやすことなく、上手に漬けてくれました。
梅干しづくり最後の工程となり、大ざる3つと、プラかごも利用しながら、干し上げていきます。
直射日光を浴びて、だんだんと乾いていき、塩を吹くものもでてきます。
この日の夕方、たこ焼きのように、上下をひっくり返し、今日明日の両日で、両面くまなく日光に当てていきます。そっと大事に扱うのですが、どうしても、皮がめくれて、ざるにくっついてしまうものもあるんですよね。
本当は、夜中も外に出しておいて、夜露に充てると、より柔らかく、まろやかになるらしいのですが、通り雨があったり、猫が通ったりすると嫌なので、夜は、いったん家の中に退避です。
【翌日】
2日目の夕方、水気がほぼとれ、梅干しらしい外観と、いい具合の色になってきました。梅のエキスが段々と凝縮されていく感じがします。
以前は、赤紫蘇も漬けて、それこそ梅干し色にしていたのですが、さすがに、母も年をとり、この過程は省略しています。
この後、3日目の午前中まで干して、大甕に保存してくれたようです。
自然の恵みと、母の苦労に感謝しつつ、また、1年間、私も、お昼のお弁当に欠かさず、ありがたく、いただきたいと思います。