祇園祭の「後祭」は、「前祭」と比べると、山鉾が11基と半分以下で、全体に地味目なこともあって、人出の方も、「前祭」のほぼ20分の1程度にとどまります。
ということで、頃合いの賑わいの中で、のんびりと会所巡りをすることができるので、私は、「後祭」派ですね。
「後祭」の山鉾は、大船鉾以外は、錦小路以北にまとまっています。
早速、椿に関わる山鉾から見ていきましょう。
室町通六角に立つ「黒主山」は、名前の「黒」がトレードマークとなっていますが、この山の欄縁には、菊、牡丹、芍薬、桜、そして椿の透かし彫りが施されています。






肉厚でボリューミーな椿が、漆黒の欄縁に、金色に浮かび上がっています。

手の込んだ仕事ですね。


大伴黒主さんが、桜を仰ぎ眺めています。

「黒主山」を一筋南下して、蛸薬師通に立つ「橋弁慶山」。
開け放たれた会所の2階の舞台には、五条の橋の上の牛若丸と弁慶。




この山の前懸は、富岡鉄斎の「椿石霊鳥図」を写したものです。名前からして、椿の花が描かれているものと期待していましたが、当てが外れたようです。


「後祭」で、椿に関連しそうな山鉾はこの2基でした。「蟷螂山」にも椿の意匠があるとのことですので、来年は、また、リサーチして出かけようと思います。
ほかの「後祭」の山鉾を見ていきましょう。
「橋弁慶山」のすぐそば、室町蛸薬師に立っているのは「鯉山」。
まさに鰻の寝床の、奥行き長大な会所には、重要文化財の前懸、胴懸、水引、見送が展示されており、無料で観覧できます。16世紀にブリュッセルで製作されたタペストリーを、鑿で裁断して仕立てたという、大変贅沢な造りとなっています。


伝・左甚五郎の鯉。結構、リアルで生臭ささえ感じますね。





室町通姉小路の「役行者山」。


烏丸六角西入る「浄妙山」。



室町通三条の「鷹山」。
鷹匠の左手に鷹が留まります。



新町通六角の「八幡山」


この山の会所も味があります。
伝・左甚五郎の鳩さんも展示されていました。

新町通蛸薬師に立つ、「後祭」で最も華やかな「北観音山」。





鉾町の商家。祭りらしさを演出しています。


新町通錦小路の「南観音山」


四条新町下る「大船鉾」。


煌びやかな艫と舵。舳先よりもかっこよいかも。

人出で身動き取れない「前祭」と違い、人とぶつからずに、自分のペースでゆっくりと見て歩るける余裕がある「後祭」はおすすめです。
それにしても、今年の祇園祭は暑かったなあ。







































































































































