京都五山の送り火の「船形」を間近に臨む西賀茂の街並みに溶け込んでいる「神光院」は、私のお気に入りのスポットです。
春は、山門へと続く参道の桜が美しく、秋は、モミジが寺を真紅に彩ります。
また、椿好きにとっては、ここにしかないサザンカをはじめ、伽藍周りのあちらこちらに、椿、サザンカがあるのも楽しみです。
歌人の大田垣蓮月尼が終の住まいを定めたのも神光院。質実でコンパクトな小庵が今も残っています。

1 満開の白サザンカ
紅葉が見ごろだった11月には、まだ蕾だった白サザンカが、1月12日に訪れると満開!ただ、やや花色の褪せたものも多く、年明け早々くらいが見ごろだったのでしょう。
2年前に初めて見たときと比べると、こんなに沢山の花を付けるのかと驚きました。


咲き方は、八重咲きというよりも、千重咲きというのでしょうか。
雄蕊の一部が花弁化して、多層に包むこむような花形はポンポンのような愛らしさです。
唯一の希少なサザンカということですので、名づけが欲しいところですが、素直に「神光院サザンカ」ではあまり芸がないかな。
蓮月尼の庵にほど近いサザンカなので、名尼にちなんだ名前がよいかもしれません。




ひっそりと咲くサザンカ。


2 庫裏前の白侘助
「白侘助」は、早く晩秋から咲き出す椿の一つです。修学院離宮内の「林丘寺」の350年を超えるとされる古木が有名ですが、清楚で凛とした姿の良い花を愛好する人が多い名椿です。
庫裏の前に立つ「白侘助」がちょうど花盛りを迎えており、落ち椿も綺麗でした。
冬の日差しをやわらかく受ける花に、思わず寒さを忘れて見とれてしまいました。
石灯籠ともよくマッチしていますね。





寺内ほかにも、まだ花開いていない椿も多いので、春のどこかでまた訪れたいと思います。去年見た、中興堂の横にある大きな椿は、桃色の乙女椿のような大輪の花が心惹かれました。


3 紅葉の神光院
せっかくですので、昨年の紅葉の見事な様子を。
山門に被さる紅葉は、濃赤色に湧き上がる雲のようです。


参道左手、山門前に二本並び立つ大きな柿の木は独特の存在感があります。
1月も半ばですが、見上げると、まだ枝いっぱいの柿が青空に浮かんでいました。
なにか、こどもの頃に帰ったような懐かしい気持ちになりますね。

