鷹峯・光悦寺の紅葉と源光庵の山茶花

11月も下旬となると、朝夕の冷え込みが感じられるようになりました。紅葉も一気に進み、京都の各地で見頃を迎えました。 京都の西北にある鷹峯は、紙屋川の谷口に広がる段丘状の台地で、本阿弥光悦が一族を引き連れて移住した地として知られ、光悦ゆかりの…

紅葉の金蔵寺に五色椿を見つける

京都大原野、西山連山の小塩山深くにある金蔵寺は、紅葉の名所として知られています。 人里離れて、山中にポツンとあるお寺で、シーズン以外は観光で訪れる人は少ないのですが、山の木立に囲まれた古いお寺の雰囲気が好きな方で、健脚の方にとっては、おすす…

岩船寺の椿と当尾の石仏群を訪ねる

www.kyogurashi-neko.com 続編です。 海住山寺から山を下り、加茂の街並みを抜けて、再び西南の山中へと車を走らせ、しばらくすると、山あいに集落が散在する当尾地区に入り、ほどなく岩船寺へと到着します。 岩船寺は、胎内に天慶9年(946年)の銘を持…

海住山寺に五色椿と恭仁京の遠望を観る

およそ1300年前、京都府の南、奈良県との境に位置する木津川市には、3年ほどの短い期間ですが、恭仁京と呼ばれた都がありました。 時の聖武天皇は、740年に平城京を出て、745年にふたたび平城京に還るまで、恭仁京、難波宮、紫香楽宮と目まぐるし…

楊谷寺「柳谷観音」の花手水と五色八重椿

京都を囲む「三山」の西にある西山連峰は、愛宕山から嵐山、西京区大原野を経て、長岡京市へと連なります。 この大原野、乙訓地域にかけては、「西山三山」と言われる歴史ある名刹、「善峯寺」「粟生光明寺」「楊谷寺」が山中、山麓に分在しています。 長岡…

粟田神社の椿「明月」

豊臣秀吉が、京を外敵から防御し、また、鴨川の氾濫による水害から守るため、市街をぐるりと囲むように築いた「御土居」。 この御土居には、京と各地とを結ぶ主要な街道とが交差する場所に、いわゆる「京の七口」と呼ばれる出入口が開かれていました。 御土…

松江城の椿谷を訪れました

全国に残る12のお城の天守のうち、国宝指定されているのは、五つのお城のみ、姫路城、彦根城、松本城、犬山城、そしてこの松江城です。 この夏の出雲・松江旅により、五つのお城すべてを見ることができましたが、さすがに、いずれも個性のある名城です。な…

「玉作湯神社」の神木椿と「日速神社」の樹齢600年の大椿

玉造温泉は、1300年前、奈良時代に開かれたといわれる歴史の古い温泉です。 天平5年(733年)に編纂された「出雲国風土記」には、「一たび濯(すす)げば形容端正(かたちきらきら)しく、再び沐(ゆあみ)すれば万病悉(ことごと)く除(い)ゆ」と…

松江「八重垣神社」の連理玉椿と「阿太加夜神社」「揖屋神社」の椿を訪ねる

東海、近畿、中国地方に記録的な大雨をもたらした台風7号。襲来直前の土日に、松江と出雲を訪れてきたのですが、往路の特急「スーパー白兎」沿線の地域がこの台風の直撃を受け、大きな被害が出てしまいました。被災された方々に、お見舞い申し上げます。 歴…

上賀茂神社の酒中花、大田神社のカキツバタ

葵祭間近の5月上旬、上賀茂神社に「酒中花」を見てから社家町をそぞろ歩き、大田神社のカキツバタを見てまいりました。

梅干しの土用干し

祇園祭の宵山、山鉾巡行の熱気あふれる7月16、17日は、市内37.7℃と、お日様の照っている間は、出歩くのも憚られるような猛烈な暑さとなりましたが、梅干しにとっては、最高の日和となりました。 今年の土用の入りは、7月20日ということですが、…

松花堂庭園の椿を見る

八幡市は、石清水八幡宮の社叢の藪椿群や、常昌院の日光椿の巨木をはじめ、椿の名所、名木が多くあり、今回訪れた「松花堂庭園」も椿園を有し、見どころの一つとなっています。

金閣寺の胡蝶侘助

金閣寺方丈前庭には、後水尾天皇御手植えの銘木「胡蝶侘助」があります。由緒と樹齢で、大徳寺総見院の胡蝶侘助と並ぶ銘木ですが、総見院の旧幹が枯死してしまったので、金閣寺のものがより貴重な存在となっています。

太秦・法金剛院の蓮と紫陽花と黒椿の巨木

太秦・法金剛院の蓮と紫陽花と黒椿の巨木

山科「毘沙門堂」に椿を探す

「毘沙門堂」は、京都市山科区にある古刹で、「日光東照宮」のようなテイストのデザインと彩色の堂門、そして「毘沙門しだれ」と呼ばれる桜と、紅葉が映えるイロハモミジが美しい名所としても知られています。

鹿ケ谷・安楽寺のサツキ。カフェで「京唐子」を見る。

鹿ケ谷の安楽寺の客殿カフェスペースから見る「京唐子」

京都仙洞御所の藪椿

京都仙洞御所の庭園内の椿は、ほぼ紅い藪椿で統一されています。ポイントポイントに植えられている椿は、景色を引き立てる配置の妙を感じました。

「京都薬用植物園」のツバキ園を訪ねる

1 比叡の麓にある「京都薬用植物園」 2 「ツバキ園」の椿の数々 3 「ツバキ園」の沿革 4 「ナショナルコレクション」認定第1号 5 レトロでシックな「迎賓資料館」 1 比叡の麓にある「京都薬用植物園」 武田薬品工業株式会社の京都薬用植物園は、比叡山の山…

「常照皇寺」に名残りの藪椿を見る

常照皇寺は、京北を代表する名刹で、「常照皇寺藪椿」という、強く黒みを帯びた藪椿の名前の由来となるお寺でもあります。 4月末、すでに、桜も、椿もシーズンが終わり、いつもの静けさに戻った常照皇寺を訪れてきました。

京都府立植物園 第62回「つばき展」を見学

3月25日と26日に、京都府立植物園で、第62回の「つばき展」が開催。 京の銘椿を一堂に見ることができる格好の機会です。

椿で飾った「狛ねずみ」~桜満開の哲学の道沿いの大豊神社

哲学の道近く、狛ねずみが人気の観光スポット大豊神社は、椿の名所としても有名です。桜の咲き始めた神社の椿をご紹介します。

洛西「浄住寺」の黒椿と紅葉

苔寺、鈴虫寺を訪れる人も、浄住寺までは足をのばす人は少ないのですが、自然味豊かな境内は、紅葉時以外でも楽しむことができ、リフレッシュできるおすすめの場所です。そんな浄住寺を、椿を中心にご紹介します。

北政所ねねが過ごした圓徳院に「日光」椿を観る

北政所ねねが余生を過ごした圓徳院は、桃山時代の作庭として貴重な庭園をはじめ、四季折々の草木を鑑賞でき、椿についても、見るべきスポットですのでご紹介します。

法然院の銘椿「五色散り椿」「貴椿」「花笠」を見る

三銘椿「五色散り椿」、「貴椿」、「花笠」だけでなく、椿花による散華、椿の花手水、そして、境内林を赤く彩る藪椿群と、椿ファンにとって、見逃せない椿の名所、法然院をご紹介します。

柊野の「五色八重散椿」

京都市北部の柊野(ひらぎの)の民家にある「五色八重散椿」は、500年ともされる樹齢を経て、4本に岐れる太い幹が八方に広がって、雄大な樹容を見せており、この品種では、最大の規模のものと言われています。 先日、この民家を訪ね、見事な椿が開花して…

霊鑑寺に銘椿を訪ねる

霊鑑寺は、後水尾天皇が皇女・浄法身院宮宗澄を入寺させたことに始まる尼門跡寺院ですが、椿を愛好された天皇だけに、遺愛の「日光椿」をはじめとして、霊鑑寺の名を冠する椿など、数々の銘椿が咲き誇るさまは、まさに壮観であり、見飽きることがありません。…

人形と銘椿で知られる百々御所「宝鏡寺」

人形の寺として知られる「宝鏡寺」は、雛祭りにあわせて特別拝観が行われ、本堂では、雛人形をはじめ、寺に伝わる由緒ある人形が展示されます。椿ファンにとっては、銘椿「村娘」、「熊谷」、「月光」のある寺として知られ、3月から4月にかけては、椿が庭…

大徳寺三玄院、龍翔寺、高桐院、玉林院に椿を探す

1 大徳寺の椿散策 2 「三玄院」の椿 3 「総見院」の胡蝶侘助 4 「龍翔寺」の竹垣越しの椿 5 「高桐院」の有楽椿 6 「玉林院」の美しき椿 7 大徳寺一久の暖簾をくぐり、大徳寺納豆を求める 1 大徳寺の椿散策 今年の京都の冬は、雪も何度か積もり、底冷えのす…

千本釈迦堂の乙女椿と仏像を見る

1 千本釈迦堂の乙女椿と洛中最古の本堂 2 おかめ塚と北野経王堂の名残のお堂 3 咲き始めた椿たち 4 快慶作の「十大弟子像」、定慶作の「六観音像」 1 千本釈迦堂の乙女椿と洛中最古の本堂 12月上旬、無病息災を願う参詣者に振る舞われる大根炊きが有名な、…

梅が見ごろな北野天満宮で椿を探す~上七軒へ

1 北野天満宮の梅を見る 2 接木により伝えられてきた「飛梅」 3 本殿そばにひっそりと咲く椿 4 上七軒「西方尼寺」へ 5 門前の「やきもち」をいただく 1 北野天満宮の梅を見る 寒さも少し緩んだ2月11日、梅も蕾が綻んでいるだろうと、久しぶりに、北野天…